コンプライアンス実感論

コンプライアンス違反を起こした組織の人と接して妙な違和感を感じました。

(1)そういう組織にいる人であっても、個人として接すると常識的な人が多い
(2)その意味においてみな普通の人である。決して悪人の集団ではない。
(3)しかし、何かが欠けている

私は自分の心に引っかかった「違和感」を心に留め、感じ、考え続けました。
そして気づきました。

「鈍い。本気で感じていないのではないか?」

自分の会社に対する怒りや悲しみ、そんな組織に所属してしまったことに対するやりきれなさ、などが伝わってこないのです。

申し訳ない、残念だという気持ちが無いわけではないが、どこかぼやけているように感じられたのです。

  • あなたが被害者だったら相手の会社に何を感じますか?
  • あなたの家族が被害者だったらその会社に所属している人に何と言いたくなりますか?

自分や自分の家族が被害者と同じ経験をしたら当然感じるに違いない『やり場の無い憤りや深い悲しみ』『なぜこんなことが起こったのだという疑問』に肉薄するレベルで違反を受け止めているようには見えなかったのです。

では、彼らを非難できるか?
一概にはできません。

環境破壊に反対の気持ちを持っていても、ついつい利便性を優先させてしまうような「総論賛成・各論反対行動」は誰にでもあります。これは他人事ではなく、誰にでも当てはまりうることだと思うのです。

その根底にある偽らざる気持ちは何か?
「私ではない。やったのは(会社だ)(あの部署だ)(あいつらだ)。だから、だから・・・。」

自分が直接やっていないと感度が鈍る・・・
この誰もが持ちうる心のあり方に歯止めをかけるためにはどうしたらいいか?


人間として自然な感情である「嫌だという気持ちを呼び起こす。
すなわちそれは嫌だと実感すればいいのです。


相手に思いを馳せる。
相手の目線で眺めてみる。
相手の立場で感じてみる。

私は決めました。これをコンプライアンス実感論と呼ぼうと。

  • 近所のスーパーでいつものように食品を買ってきた。
    それが夕食に出され、家族みんなで美味しかったと食べた。
    その後に『実は非衛生的に作られた食べ物だった』 『産地や賞味期限が偽って表示されていた』
    と知らされたら・・・

    あなたはどういう気持ちがしますか?
  • 「慣行だ。前任者もやっていた。ひとつよろしく頼む。」担当役員に呼ばれ、言われた。
    断ろうと思ったが、ノーと言えなかった。

    年老いた自分の親がこれを見たら何を思うか?
    妻や夫が知ったら何を感じるか?
    息子や娘が知ったら何と言うか?

あなただったらどうしますか?

自分のこととして真剣に受け止め、まっすぐに感じてみてください。

初稿:2010年 5月28日 (https://profile.ne.jp/w/c-37872/

(中沢努 「人間としてのコンプライアンス原論」を一部加筆)
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本サイトには「きつい言葉」によって書かれたページがありますが、それには意味があります。
残念なことですがここまで言わないと本当の意味で気づけない】というのが現実だからです。

差し障りのない言葉で意識が変わり、行動が変わるのであればこのようなことはしません。
でも現実は違う。

早くこのようなことが必要なくなる時が来てほしい。
そう願うばかりです。

https://pensee-cmp.com/本サイト読者へ-コンプライアンス研修のページ/

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資料作者

本サイト運営者 中沢 努

早稲田大学文学部で哲学を学び卒業後、同時通訳訓練を受ける。事業会社を経てアーサーアンダーセンへ入社。同社コンサルティング部門にて組織や人事問題に関する各種コンサルティング活動に従事。現在は「企業倫理・コンプライアンス」と「教養・リベラルアーツ」の分野を中心に活動。

哲学や心理学に対する造詣が深く、それらの知見をコンサルティング・意識改革・人材育成等に採り入れ応用。伝統的日本企業の組織や人材に対する深い理解と経験を有しており、日本国内中心で活動している企業のみならず、グローバル企業に対してもコンサルティングサービスを提供している。

通常のコンサルティング・研修に加え、外資系クライアント向けに英語によるコンサルティングやファシリテーションも行う。

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