(1)コンプライアンスの本質とそれを守らせることの理解

 

組織的な不祥事の原因の根源は、「組織内の人間自身」に在ります。

そしてこれは、このサイトを見ているあなた自身も含まれます。

まずは、そこを 腹の底から理解 しなければなりません。

  • コンプライアンスの問題の本質とは何か
    コンプライアンスは規則や仕組みの問題でなく、人間の問題です。
    ・・・あなたは人に苦言を呈するに値する日常を送っていますか?
    ・・・上司は人に苦言を呈するに値する言動を身をもって示していますか?
  • コンプライアンスを守らせるという問題の本質はどこにあるのか?
    仕組みで全てを守ることなど無理。最後は人間が人間をストップさせなければなりません。
    ・・・いざという時、あなたは、あなた自身の人格の全てをかけて勝負する準備はできていますか?
    ・・・周囲はいざという時、腰砕けになりませんか

「人間の問題を解決するためには、解決しようとする人間がまず解決されていなければならない」と私は考えます。
これを手薄にしたままで「他人にコンプライアンスを守らせる」ことなどできませんし、策を弄したところで誰も振り向きません。

出所:コンプライアンス対策-対策の障害とコンプライアンス部の問題点

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不祥事の再発を防止したければ、まずは、あなた自身が自分の視野を拡げ、自分を深く内省する必要があります。
様々な書籍をひもとき、広い視野から自分を振り返り自分自身にも何らかの責任があるのだ、ということをまずは自覚しなくてはいけません。

(出所:中沢努「人間としてのコンプライアンス原論」)
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(2)「他人事意識」(ひとごといしき)の払拭

 

不祥事発生企業の内部には、他人事(ひとごと)意識が蔓延しています。

他人事になるのはなぜか?

それは、

教え、忠告、苦言。
いろいろあるが、結局、自分が痛い目にあってはじめて、その「本当の意味」が分かる
自身含め。

他人事になるのは、
要するに「本当には分かっていない」からだ。

出所:他人事になるのはなぜか?

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他人事意識が少しでも残っている限り、不祥事再発防止策や不祥事再発防止教育は躓きます

不祥事再発防止策を成功させるための絶対的な初動は「まず、その残滓を取り除く」です。

(出所:中沢努「人間としてのコンプライアンス原論」)
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(3)不祥事再発防止策、不足事項の確認

 

社内調査を行い結果が出たら、その結果を精査します。
そして第三者委員会を設置した場合は、出された報告書を熟読します。

それが終わったら、以下の動画と自社の再発防止策を比較し、再発防止の実行に必要な不足事項を確認します。

 

 

 

(4)不祥事再発防止教育、カリキュラム作成時の注意点

 

不祥事が起こったのは、これまでやってきたコンプライアンス教育にどこか問題があったからです。
それは何か?

以下の動画と自社の再発防止教育案を比較し、不祥事を再発させないために必要な教育上の要件を抽出します。

 

 

 

(5)不祥事再発防止教育、効果を高めるための工夫

 

再発防止教育は、通常の教育よりも「実施効果を高める」必要があります。
不正を繰り返すわけにはいかないからです。

以下の動画と自社の再発防止策・教育案と比較し、どうすれば教育効果が高まるかを検討します。

 

 

 

(6)「我が社の常識は世間の非常識」・・・記者会見の振り返り

 

社長や担当役員が記者会見を行った場合、我が社の常識は世間の非常識となっていないかをビデオで振り返ります。

不祥事を起こした企業が記者会見し、経営陣が謝罪する場面がある。

見ると、その多くで空虚な気持ちになる。

なぜか?

仕事として・・・つまり「業務の一環」として謝罪しているからだ。

だから、空々しい。

謝罪とは立場でするものではない。
ひとりの人間としてするものだ。

こんなあたりまえのことが出来ていない状態で、どうして不祥事の再発防止などできよう?

そんな気がしてならない。

出所:【不祥事謝罪・記者会見】経営陣のあるべき姿

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大事なのは、

  • 社会的責任を持った一個の成熟した人間として
  • 腹の底から反省する

ことです。

業務の一環として立場で謝罪しても、それは相手に響きません。

我が社の常識は世間の非常識になっていないか、確認が必要です。

(出所:中沢努「人間としてのコンプライアンス原論」)

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